しじみで二日酔い対策はできる?
1.しじみと二日酔いの関係
しじみは二日酔いに効くとよく言われます。
飲み過ぎた翌日に、しじみ汁を食べる人も多いのではないでしょうか?
どうしてしじみは二日酔いに効果があるのか、この記事で解説していきましょう。
2.二日酔いの原因と症状
お酒を飲んだ時、アルコールを分解するのは肝臓です。
二日酔いは肝臓の処理能力を超えてしまうほどお酒を飲み過ぎたことで起こります。
また、アルコールは利尿作用があるので、体が脱水症状を起こすことも原因のひとつ。
さらにお酒を飲むことで胃と食道が緩み、胃液が食道に流れて胃痛などの症状が起こることもあります。
二日酔いで起こる症状の代表的なものは頭痛で、他に吐き気や、胸焼けなどの症状があげられます。
3.しじみの効果
二日酔いの予防にはお酒を飲み過ぎないのが第一ですが、うっかり飲み過ぎてしまうこともあるもの。
肝臓が弱っていて二日酔いの症状が出てしまうこともあります。
このような二日酔いの症状は、しじみを摂ることで緩和することが期待できます。
3-1. オルニチンで肝機能を高める
しじみに含まれるオルニチンは肝臓内で働き、有毒物質のアンモニアと結びついて無毒な尿素に変える働きがあります。
これにより肝臓の負担が軽くなり、肝機能を高めることに。
肝臓の働きが良くなってアルコールの分解を促す効果が期待できるのです。
3-2. タウリンやアラニンでアルコール分解を促進
しじみには、二日酔いに直接効果が期待できるアミノ酸が含まれています。
遊離アミノ酸のタウリンと非必須アミノ酸のアラニンです。
タウリンには、体の機能が一定の状態に維持できるようにコントロールする働きがあります。
タウリンは肝臓内にも多く存在するので、傷んだ肝臓の再生などに働いて肝機能を高めます。
また、肝臓がアルコールを分解するときに酵素の働きが必要になりますが、タウリンはこの酵素を働きを助ける作用もあります。
これによりアルコール分解の促進効果が期待できるでしょう。
アラニンも肝臓の保護やアルコールの分解に効果的です。
アラニンは肝臓で作られるアミノ酸で、肝臓の再生を促したり、二日酔いの原因である「アセトアルデヒド」の血中濃度を下げる効果が確認されています。
3-3. ナトリウム不足を補う
二日酔いの時は脱水症状を起こしている場合が多いので、十分な水分補給が必要になります。
この時、利尿作用でナトリウムなども排出されてしまいます。
水分とともに血中ナトリウムも不足して、二日酔いの症状を引き起こすことになるのです。
しじみにはナトリウムなどのミネラルが豊富に含まれているので、そのような症状を抑えることができます。
味噌汁にして飲むことは水分の補給にもなり、より効果的でしょう。
4.まとめ
しじみで二日酔い対策ができることを説明しました。
二日酔いになった時だけでなく、飲み会の前などにも摂取することで肝機能が高まり、予防効果が期待できるでしょう。
日ごろお酒を飲む機会が多い人は、食生活にしじみをより多く取り入れることをおすすめします。