しじみの旬はいつ?一番美味しく栄養が高い時期に食べよう
1.しじみには旬がある?
しじみはスーパーなどに行けばいつでも陳列されているイメージがあります。
しかし、しじみには美味しく食べられ、栄養価も高まる旬の時期もあるのです。
この記事では、しじみの栄養が最も高くなり旨味成分も増す旬について、詳しくご紹介しましょう。
2.しじみには種類がある
日本で採れるしじみは3つの種類がありますが、流通しているほとんどのしじみはヤマトシジミという品種です。
北海道から九州まで全国の汽水域*に生息し、1年を通して収穫されています。
ヤマトシジミの他にマシジミ、セタシジミという品種がありますが、どちらも塩分濃度の低い淡水域に生息しているもの。
セタシジミは琵琶湖や周辺の河川だけに生息する固有種で、マシジミは環境の変化でほとんどが姿を消しています。
3.それぞれのしじみの旬
日本のシジミ漁獲量の99%以上はヤマトシジミで、お店で手に入るしじみはヤマトシジミだと思っていいでしょう。
収穫量の少ないセタシジミは、琵琶湖周辺や京都などで流通し、地元の伝統料理などに使われています。
どちらにも、栄養価の上がる旬の時期があります。
順に見ていきましょう。
3-1.ヤマトシジミ
ヤマトシジミには旬が夏と冬の2回あり、夏の旬は「土用しじみ」、冬は「寒しじみ」と呼ばれています。
夏の時期はしじみの産卵期に当たり、身が大きくプリプリなしじみが収穫できます。
しじみはオルニチンをはじめとするアミノ酸が豊富ですが、この時期のしじみはとくにそれらの栄養価が高くなり、夏の暑い時期の滋養強壮に最適な食材になります。
冬の旬は1~2月で、夏の産卵を終えたあと、冬を越すために栄養を蓄える時期です。
寒くなるとしじみは湖底深くに潜り、蓄えた栄養で越冬します。
この時期のしじみは身が引き締まり、旨味成分のアミノ酸が溜め込まれて味わい深くなっています。
3-2.セタシジミ
セタシジミの旬は冬から春にかけての年1回です。
こちらも冬の時期に栄養を溜め込むので、アミノ酸やビタミン・ミネラルが豊富になります。
身が引き締まって肉厚なしじみを味わえるでしょう。
この時期は比較的収穫量が多く、滋賀県、京都周辺の小売店やスーパーで手に入れることができます。
4.まとめ
1年を通じて味わえるしじみですが、旬の味わいは格別です。
美味しいだけではなく、栄養価もアップしているので、旬の時期はぜひとも食べたいものですね。
美味しく食べて健康になれるしじみ、積極的に毎日の食卓に摂り入れていきましょう。