汁だけでなくしじみの身も食べるメリット
「しじみ汁」は昔から二日酔いに効くとして知られています。
小さな身からは沢山の栄養素が溶け出し、ダシが美味しい味噌汁ですね。
しかし、汁だけ飲んで身を残すという人も多いと思います。
しじみの身はダシを取るだけではないんです。
味噌汁にして煮てしまうと、しじみから栄養素がすべて溶けだしてるように思われるかもしれません。
確かに溶け出しているのですが、全ては溶け出さずしっかり身にも栄養素が残っているのです。
ですので、汁だけ飲んで身を残すということはとてももったいないことなのです。
殻に入っていて取り出しにくく食べにくいのは確かですが、身を食べることによって全ての栄養素を身体に取り入れることができます。
しじみには赤血球を増やし貧血を予防する鉄分、骨や歯の形成、精神の安定に欠かせないカルシウム、細胞分裂を促し肌の老化防止や、毛髪を美しく保つための亜鉛などのミネラル、造血に必要なビタミンB12などのビタミンB群、肝機能を向上させ疲労回復に効果のあるオルニチン、タウリン、うまみ成分であるグルタミン酸、コハク酸などの必須ミネラル、それらがバランスよく含まれています。
特に必須アミノ酸はアミノ酸スコア100と人体に必要なアミノ酸がすべて含まれています。
これらの栄養素の半分は溶け出さずに身に残っているのです。面倒だからと言って食べずにいるのは、しじみのパワーの半分も摂っていないことになります。
また、マナー面で、しじみの身を食べることを避けている人も多いようですが、出された料理を残すことはそれこそマナー違反なので、しっかりと食べるようにしましょう。
身を取り出しにくい場合は、そっと手を添えて身を取り出しても大丈夫です。
そして食べ終わった殻はお椀に入れておくのがよいでしょう。
二日酔いだけでなく、普段の健康を気づかう人にしじみはとても良い効果を発揮します。
美味しさからも子供やお年寄りまで楽しめる味噌汁です。
栄養たっぷりの汁と身を両方食べることで家族全員の健康を守ることができるのです。